入学式以降、それぞれのキャンパスで入学ガイダンスが続いていましたが、入学3日目に春日キャンパスで、視覚障害コースおよび聴覚障害コースの新入生13名が初めて一堂に会し、交流活動を行いました。

どのようにコミュニケーションを取ればよいのか、手探りのスタートとなりましたが、視覚障害コースの学生は、名前を指文字で表したり、モニターに文字を表示したりするなどの工夫をしていました。一方、聴覚障害コースの学生は、自分の居場所を手を叩いて知らせたり、手話通訳に手話を読み取ってもらったりと、互いに工夫を凝らしながら交流を進めていました。

後半の質問コーナーでは、今後のコミュニケーション方法について話題が広がり、「ゆっくり話してほしい」「手話を覚えたい」などの希望が双方から寄せられました。また、「技大」「共生」「ありがとう」といった手話を教え合う場面も見られました。

約1時間の交流を終え、視覚障害コースの学生からは、「早い段階で交流できてよかった。手話を使ってあいさつもできたし、もっと手話を覚えて楽しく交流したいと思ったので、そんな機会があればぜひ教えてほしい」との感想が聞かれました。

聴覚障害コースの学生は、「手話を覚えたいと言ってもらえてうれしかったが、実際に教えるのは難しかった。今日は実際に手を取って一緒に動かしながら教えてみた」「今日はまだ少し緊張していた学生もいたと思う。次回の交流ではもっといろいろな話をしてみたい」と話していました。

視覚コースの学生に聴覚コースの学生が手話を教えている様子