授業では、視覚障害あるいは聴覚障害の特性に応じた最適な学習環境を提供します。

視覚障害コース

写真:視覚障害コースの授業の様子

一人ひとり異なる見え方(視力及び視野)があるため、入学時の面談により授業を受ける上でのニーズを確認した上で対応を行います。また、アカデミック・アドバイザーとの面談により学修状況を確認しながら調整を進めます。

  • 点字資料や拡大資料、白黒反転、電子データ等での教材提供
  • 学生の習熟度に合わせた、読み書きを支援する機器活用の指導
  • 「これ」「それ」といった指示語の回避と具体的な説明
  • 授業内容と教材との対応関係を把握していることを確認しながらの進行
  • 授業内容と教材との対応関係を把握していることを確認しながらの進行
  • 様々な活動での安全な環境の準備

聴覚障害コース

写真:聴覚障害コースの授業の様子

一人ひとり異なる聴力及び聞こえ方であることに加え、自分が話す時と相手の話を聞く時とで最適なコミュニケーション方法が異なる場合もあります。このため、入学時にコミュニケーションに関する調査票でニーズを確認する他、アカデミック・アドバイザーとの面談により学修状況を確認しながら調整を進めます。

  • 授業では手話、音声、文字を組み合わせて説明
  • 内容と教材との対応関係を把握していることを確認しながらの授業進行
  • 資料をホワイトボードに投影し、そこに書き込みながら説明する等して、授業の内容と教材の対応関係を視覚的に確認できる工夫

共同実施科目

学年が上がるにつれて、両コースの共同実施科目が増えます。
共同実施科目では、教育が最大限の人々に機能するように設計されるべきであるという「学びのユニバーサルデザイン」に基づく考え方を採用し、たった一つの万能策としての授業設計ではなく、その時々の参加者のニーズに応じてカスタマイズすることが可能であるような、柔軟な授業設計を行います。このため、通常の授業よりも丁寧に学習到達度を確認し、情報保障の在り方を随時見直しながら授業を進めます。

  • 各コースで提供する配慮を組み合わせた授業
  • 授業ごとの振り返りとまとめ
  • 予習・復習が可能な形で教材を提示
  • グループワークやディスカッションなどを行うアクティブラーニングでは、学生自身が自分や他の学生が必要とする情報保障について考え、その判断に対応した情報保障を実施